花粉症の対策には優先順位があります。最も効果が高いのは医療機関での受診と処方薬の服用で、次にマスク・花粉メガネなどの物理的なブロック、そして室内対策の順です。「何から手をつければいいかわからない」という外国人の方も多いですが、正しい順番で対策すれば症状はかなりコントロールできます。この記事では、対策の優先順位・日本で買える対策グッズ・病院での受診方法・シーズン前チェックリストをまとめました。
花粉症の基本的な仕組みや症状については花粉症って何?を、日本の花粉事情についてはなぜ日本の花粉はヤバいのかをご覧ください。
対策の優先順位は?
花粉症対策はたくさんありますが、すべてを一度にやる必要はありません。効果が高いものから順に試していくのがおすすめです。
| 優先度 | 対策 | 効果の目安 |
|---|---|---|
| 1️⃣ 最優先 | 病院で受診 → 処方薬を服用 | 症状を大幅に抑えられる |
| 2️⃣ 高 | 市販の抗ヒスタミン薬(アレグラ、クラリチンなど) | 処方薬ほどではないが手軽で即効性あり |
| 3️⃣ 中 | マスク+花粉メガネで物理ブロック | 花粉の体内侵入を減らす |
| 4️⃣ 補助 | 室内対策(換気方法・洗濯・空気清浄機) | 家の中での症状を軽減 |
📌 結論: 症状がそこそこ辛いなら、グッズだけで頑張るよりまず病院に行くのが一番早いです。日本の耳鼻咽喉科やアレルギー科では花粉症の治療に慣れており、健康保険が適用されれば診察+薬代で2,000〜3,000円程度が目安です(保険の種類や薬の内容により変動)。
私の場合、最初は市販薬だけで乗り切ろうとしていましたが、特にヒノキの時期は市販薬では追いつかず、結局病院に行って処方薬をもらうことで劇的に楽になりました。保険適用なら処方薬のほうが市販薬より安く付くことも多いので、結果的にコスパも良いと思います。
日本で買える花粉症対策グッズは?
ドラッグストアやコンビニで手に入る対策グッズを、カテゴリ別に紹介します。
マスク
花粉は鼻や口の粘膜から体内に侵入するため、マスクで物理的にブロックするのが基本の対策です。日本のドラッグストアには花粉対策マスクが豊富に揃っています。パッケージに「花粉」「99%カット」などの表示があるものを選びましょう。
- 📌 サイズは「ふつう」「小さめ」があるので、顔のサイズに合ったものを選ぶと隙間が減って効果的
- 💰 30枚入りで300〜500円程度
花粉メガネ
目のかゆみがひどい人には花粉メガネがおすすめです。花粉は目の粘膜にも付着してかゆみや充血を引き起こすため、目の周りをカバーする形状のメガネで物理的に花粉の侵入を減らせます。
- 📌 普通のメガネやサングラスでもある程度の効果はある
- 💰 1,000〜3,000円程度(ドラッグストアやメガネ店で購入可能)
点鼻薬・目薬
薬局で「花粉症用」と書かれた点鼻薬や目薬が売られています。これらは粘膜に直接作用し、炎症やアレルギー反応を局所的に抑える薬です。
- 📌 点鼻薬はステロイド系や抗ヒスタミン系があり、鼻の粘膜の炎症を抑えて鼻づまりを改善します。ただし、血管収縮タイプの点鼻薬は長期使用で逆効果になることがあるので、使用期間には注意
- 📌 目薬は「抗ヒスタミン」配合のものが花粉症向け。ヒスタミンの作用を目の粘膜上で直接ブロックし、かゆみや充血を抑えます
内服薬(市販の抗ヒスタミン薬)
花粉が体内に入ると免疫反応でヒスタミンが放出され、くしゃみ・鼻水・目のかゆみが起きます。抗ヒスタミン薬はこのヒスタミンの働きを体の内側から抑えることで、全身の症状をまとめて軽減します。
日本で市販されている代表的な花粉症薬です。薬の効果や副作用には個人差があるため、心配な場合は薬剤師に相談してください。
| 商品名 | 特徴 |
|---|---|
| アレグラFX | 眠くなりにくいとされる。1日2回服用 |
| クラリチンEX | 眠くなりにくいとされる。1日1回服用 |
| アレジオン20 | 就寝前に1日1回。やや眠気が出る場合あり |
📌 薬は症状や体質で合う・合わないがあります。効果が感じられない場合は、別の薬を試すか、病院で処方薬をもらうことを検討してください。
室内でできる対策は?
家の中でも花粉対策をすると、帰宅後の症状がかなり違います。
- ✅ 帰宅時に服を払う — 玄関で上着の花粉を払い落としてから家に入る
- ✅ 換気は短時間+レースカーテン越し — 窓を全開にしない。花粉の飛散が少ない早朝や雨の日に換気する
- ✅ 洗濯物は室内干し — 花粉シーズン中は外干しを避ける。浴室乾燥や部屋干しに切り替える
- ✅ 空気清浄機を使う — HEPAフィルター付きが効果的。寝室に置くと就寝中の症状が楽になる
- ✅ 帰宅後にシャワー — 髪や肌に付着した花粉を洗い流す
病院はどう行く?外国人の受診ガイド
花粉症で病院に行く場合の基本的な流れをまとめました。
何科を受診する?
- 内科(ないか)— 最も身近で数も多い。花粉症の診察・処方に対応しているクリニックが多く、初めての受診ならまずここが手軽
- 耳鼻咽喉科(じびいんこうか)— 鼻水・鼻づまりがひどい場合に専門的な診察を受けられる
- アレルギー科 — 花粉症全般を専門的に診てもらえる。アレルギー検査や舌下免疫療法を希望する場合にも
- 眼科(がんか)— 目のかゆみ・充血がひどい場合
予約は必要?
クリニック(診療所)によりますが、多くの耳鼻咽喉科は予約なしでも受診可能です。ただし花粉シーズンは混みやすいので、可能であればオンライン予約やGoogle Mapsのレビューで待ち時間を事前に確認するとスムーズです。
保険は使える?
- ✅ 国民健康保険・社会保険に加入している場合: 3割負担で受診可能。診察+薬代で2,000〜3,000円程度が目安
- ❌ 保険未加入(旅行者など)の場合: 全額自己負担。事前に旅行保険でカバーされるか確認を
英語対応の病院を探すには?
日本語に不安がある場合は、以下の方法で英語対応の医療機関を探せます。
- JNTO 医療機関検索
- Google Mapsで「English speaking clinic」と検索
- 自治体の国際交流協会に問い合わせる
📌 英語対応の医療機関が見つからなくても、「花粉症」(かふんしょう)と伝えれば、診察はスムーズに進むことが多いです。症状を伝える日本語は花粉症の基礎知識の用語ミニ辞典を参照してください。
シーズン前チェックリスト
花粉シーズンが始まる前に準備しておくと、症状を軽く抑えやすくなります。
- 📄 1月中: その年の花粉飛散予測を確認する(環境省はなこさん、tenki.jp)
- 📄 1〜2月: 去年つらかった人は、飛散開始の2〜4週間前に耳鼻咽喉科を受診し「初期療法」を相談する
- 📄 2月上旬まで: マスク・花粉メガネ・目薬を買い揃えておく
- 📄 シーズン中: 天気予報の花粉情報を毎日チェックし、飛散量が多い日は外出を控えるか対策を強化する
FAQ
市販薬と処方薬、どっちがいい?
症状が軽ければ市販薬で十分な場合もあります。ただし、市販薬で効果が感じられない、症状がひどい、毎年長期間苦しむという場合は、処方薬のほうが選択肢が広く、症状に合わせた薬を出してもらえます。日本の病院は花粉症の診察に慣れているので、気軽に受診して大丈夫です。
病院で何て言えばいい?
「花粉症だと思います」(かふんしょうだと おもいます)と伝えれば十分です。あとは医師が症状を聞いてくれます。英語が通じない場合でも、くしゃみや鼻をかむジェスチャー、目をこするジェスチャーで症状は伝わります。スマートフォンの翻訳アプリを活用するのも有効です。
花粉症にはどんな症状がある?
代表的な症状は、くしゃみの連発、サラサラした透明な鼻水、鼻づまり、目のかゆみ・充血です。人によっては喉のかゆみ、肌の荒れ・乾燥、全身のだるさや集中力の低下を感じることもあります。症状の詳細や風邪との見分け方は花粉症の基礎知識で解説しています。
今日からできること
- ✅ 症状がすでにあるなら、まずドラッグストアで抗ヒスタミン薬(アレグラ、クラリチンなど)を買って試す
- ✅ 市販薬で改善しないなら、耳鼻咽喉科またはアレルギー科を予約する
- ✅ マスクと花粉メガネを準備する(ドラッグストアで揃う)
- ✅ 帰宅時に服を払う・室内干しに切り替えるなど、今日からできる室内対策を始める
- ✅ 花粉予報サイト(はなこさん)をブックマークして毎日チェックする

